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経験価値には「記念品」、変身価値には「エンブレム」
人は様々な経験をしたあとに、それを思い出したり他人に話したりするために、記念品やおみやげを買う。
楽しかった思い出や、他人に自慢できるような経験をすれば、その度合いは増えるし、記念品やおみやげに支払う対価も多くなる。
この傾向はアメリカより日本の方が強いようで、東京ディズニーランドなど、入場料収入より園内のグッズ販売の売り上げの方が多く、収入の大きな柱となっている。
だから東京ディズニーランドの企画がオファーされた当時のディズニーの担当者は、「なぜトーキョー・ディズニーランドを直営にしなかったか」と、ひどく後悔しているなんていう話もあるくらいである。
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そう言う風に人々は感慨深い経験を心にとどめるために、記念品やおみやげを手に入れるのだが、人々は変身した証(あかし)としても、その象徴となるモノを欲しがる。
変身した証としての象徴、それが「エンブレム」である。
エンブレムと言うとまず、ブレザーの胸についているこぶし大のワッペンをい出すが、第一義としては象徴とか象徴的文様とか言う意味である。
変身した証としてのエンブレムは、指輪・クロス・旗・トロフィー・メダル・バッジ・メダリオン・記章などの形をとる(→A250ページ)。
「あなたは修行やトレーニングの結果、見事に上達しました」と言って手渡すのが変身した証としてのエンブレムである。
そうやって顧客の変身段階を確認し、励ますというのが変身ビジネスには非常に大事である。