顧客ガマンの第一は、自分の欲しいものがない、見つからない
顧客ガマンのタイプを分類してみると、商品やサービス自体のカスタマイズが必要なものと、そうでないものとに分かれる。
顧客は商品自体に満足していない場合もあるし、商品の提供のされ方に満足していない場合もある。
これらをマトリクスで考えると、
顧客ガマンの四つのタイプ
商品自体に不満足 | →商品自体のカスタマイズが必要。
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選択肢が多すぎる | →商品自体のカスタマイズは不要。
選ぶのが煩雑。
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パッケージや提供方法が気にくわない | →商品自体カスタマイズ不要。
見かけや提供のされ方にカスタマイズが必要。
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過程は不必要。
結果だけが欲しい | →商品自体のカスタマイズは必要だが、長々とした説明は不要。
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一つ一つ見ていくことにする。
まず顧客我慢の第一は「欲しいモノがない・見つからない」ということである。
欲しいモノがないのだから不満なのは当たり前だが、このような顧客我慢を解消するには、商品やサービス自体のマス・カスタマイズが必要になる。
顧客と話をし欲しい商品やサービスが何かを突き止めて、それを提供するような仕組みを作らなければならない。
顧客と共に提供する商品やサービスをカスタマイズすることから、この対応(顧客アプローチ)を「協働型マス・カスタマイズ」と呼ぶ。
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顧客ガマンの第2は、選択肢が多すぎて困ること
顧客ガマンの第二は「選択肢が多すぎて、自分にあったモノを選ぶのに困る」ということである。
このような場合は、製品自体を、顧客自身でカスタマイズ可能なものに、してしまうという方法が必要になる。
顧客が思う存分組み合わせを変えたり、機能を加減して実験できるような商品をつくり、顧客ガマン度を引き下げるような手法だ。
このような方法・マスカスタマイズを、「適応型マス・カスタマイズ」と呼ぶことにする。
協働型マス・カスタマイズでは、顧客が欲しい商品やサービスを、企業のスタッフが顧客と一緒に探す。
一方、適応型マス・カスタマイズでは、企業が顧客自身によってカスタマイズ可能な商品やサービスを提供することによって、顧客の不満を減らし楽しみを提供するわけだ。