鬼怒川温泉というのは、関西人の私にとっては全く馴染みがない温泉なんだけれど、20世紀には賑わっていた温泉地だったらしい。
ところが今や巨大な旅館が廃墟のようになってしまい、個人客や家族連れが寄りつかない場所になってしまったらしい。
「温かい食事を温かいまま出すこともできなかった」バブル時代に大盛況だった栃木の鬼怒川温泉はなぜ廃れてしまったのか?分析した論文が面白い – Togetter https://togetter.com/li/1587604 @togetter_jpより
戦後の高度経済成長期の日本、つまり1970年前後の温泉地というのは、団体客をいかに集められるかに焦点が当たっていて、ホテルの部屋数を増やしたり、大きな宴会場や大浴場を作ったりと大施設を作ってしまった。
ところが団体旅行が減ったり、団体の規模が小さくなったりすると、大きな団体客向けに造った施設は無用の長物となってしまい、維持費ばかりかかって経営を圧迫する。
個人向けや家族向けに建物を建て替えようにも、すでにお金がなく、さらにそういった顧客向けのサービスのコアコンピタンスもない。
こういった温泉地は、日本全国にたくさんあるんだろうねえ、、
コロナ禍で、さらに衰退が加速するのは間違いないが、ウルトラC的な策があっても、全ての温泉地がそれを実行できるわけも無さそうだ。